映像鑑賞日記

見た映画、ドラマの感想をつらつらと。適当に更新してます

ホビット 思いがけない冒険

地面の穴のなかに、ひとりのホビットが住んでいました

"ロードオブザリング"の60年前を舞台に、王国復興を誓うドワーフたちと一人のホビットの旅を描いた作品。
"ロードオブザリング"との自然な繋がりを保ちながら"ホビット"の陽気な雰囲気を再現しているのは素晴らしい。

HFR 3Dでの上映は特に違和感なし。冒頭のスマウグの破壊シーンは早回しに見えたものの、全体的には良い方向に作用していたと思います。
それよりも予告で流れていた"華麗なるギャッツビー"の3D映像がひどいほうが不安になりました。登場人物と背景の2つの奥行きしか存在しないかのような映像です。

では、本編。ネタバレ満載です。
最初に登場する The Hobbit の文字からして懐かしさが半端ないです。あのフォントでしたねー。
そしてイアン・ホルム演じるビルボが冒険譚を綴るところからスタート。あんなに詳しくエレボールを描写するとは、一原産はついていけるのかと心配にw。あとフロドが意外と出番多かったですね。イライジャ・ウッドは20から30になったとはとても思えないくらい自然でした。

懐かしいキャラもガラドリエルやサルマン、エルロンドが出るとは知っていましたがまさかアングマールの魔王まで出るとは!そして魔王から剣を奪うとはラダガストはやはりああ見えてもイスタリなのですね。
BGMも懐かしの曲が大盤振る舞いです。エルフや鷲のテーマ曲なんかは、姿が登場する前から期待値MAXにさせてくれます。

やはりこの映画一番のシーンはビルボとゴラムのなぞなぞ勝負ですね。なぞなぞが見所なんて言うとホビットを知らない人には幼稚な作品なのかと思われるでしょうが・・・。二人の演技力によってドワーフたちの場面を間に挟まなくても緊張感が保たれています。字幕で見てるとなぞなぞの内容を見落としがちだったことだけが残念。

キャラクターの描き方ではトーリン&バーリンたち戦士組とその他のドワーフの意識の差にポイントがおかれていたと感じました。特にトロルのねぐらを漁るシーンでは、エレボールの宝をこれから取り返しにいくというのにトロルの財宝に夢中になるドワーフたちと剣のみを手にしたトーリンの違いというのが強調されてましたね。

全体としてはLOTRのアルウェンのような一般客向けの改変がなく、改変は中つ国の世界観を深く描く方向性だったのが好印象でした。今後エヴァンジェリン・リリー演じる映画オリジナルの女エルフが登場し、キーリがそのエルフに恋するそうですが、あまり余計な展開にならないように祈っています・・・