ドーン・オブ・ザ・デッド
巨匠ロメロの「ゾンビ(Dawn of the dead)」のリメイク作品です。
"走るゾンビ"の代表的作品と言えます。
ショッピングモールにこもったり、人間同士が争ったりと基本はベタなゾンビものですが、色々と面白いアイデアも出てきます。
例えばこの映画に出てくるゾンビは人間しか襲わないので、犬をうまく利用したりします。
走るゾンビについてですが、個人的にはゾンビはノロノロ歩くほうが好みです。やっぱり一匹では対した事なくても数で押されていくところがゾンビの魅力です。
見つかった瞬間に追いかけられたら「元は人間だったのにあんな姿に・・・」なんて感傷に浸る間もありませんしね。
ですがテンポも良く飽きることはない作品です。
ロッキー
人生初ロッキーです。あのテーマ曲とか生卵とかエイドリアーーーンとかは知ってたんですが。
物語は場末のボクサーであるロッキーがふとした幸運をきっかけに変わっていくという話ですが、
無理に物語を都合のいい方向に持ってかないところが逆に安心して見られます。
ロッキーの対戦相手のアポロはロッキーへのチャンスこそがアメリカンドリームだと言う。
しかしその試合はあくまで話題性のためのもの、誰もロッキーが勝つとは思わない。
しかしロッキーはそのチャンスから自分を変え、周囲との人間関係を変えていく。
そして最後には試合に負けても勝負に勝ち、エイドリアンを呼ぶ事で自分なりのドリームを実現する。
この作品によってアメリカンニューシネマの流れが終焉に向かったと聞きますが、まったくそれだけの説得力があります。
厳しい現実の中でも信念や価値観を持ち続ける事が大切なんですね。
Person of Interest #24(2-1) "The Contingency", #25(2-2) "Bad Code"
ルートに捕らわれたフィンチ。リースはマシンを説得することによってルートの正体に関わる手がかりを得るが・・・
シーズン2はいきなり前後編からスタート。
まああれだけシーズンフィナーレで盛り上げたのでそれぐらいは必要ということでしょうか。
たまに前シーズンのクリフハンガーはどうなったんだいというドラマもありますから。
さて、今回判明したのはルートは意外と小物か!?ということです。
技術は持っているが中身は子供のままのような感じ。イライアスなどのほかの敵に比べれば深みがありません。
意外と決着は早く着くかも・・・?
Person of Interest #23 "Firewall" 予感
FBI、HRが入り交じってのリースの探し合い。その最中にカーターとファスコがお互いリースたちと通じていたと知る。
色々な出来事がめまぐるしく起こって、とても1時間ドラマとは思えませんでした。FBIとHR両方に追われるリースの緊張感や、カーターとファスコが共闘する熱い展開、ゾーイの再登場など、目が離せない展開に視聴者を引きつけつつ、最後に衝撃の展開で閉める、という制作者の話の転がし方に脱帽です。あれだけストーリーが詰まっていればクライマックスの敵はフィンチを追っていたコーウィンだと普通は思いますもん。ここで3ヶ月ぶりにルートを出すとは。敵が多い事をうまく利用した脚本でした。
ラストシーンは1話のラストを意識した監視カメラのシーンでした。何を考えてるか分からない機械が人間の要求に応えるシーンってなんか好きです。これはあらかじめフィンチが仕込んだプログラムなのでしょうか、それとも?
ジョーズ
この映画を見たのは初めてですが、意外と古臭くない。
人間社会を荒らしにきた野生動物を倒すというシンプルなプロットのおかげでしょうか。
この映画の魅力としてあげられるのは主人公が完全な一般市民である事でしょう。
たまたま危険な現場に投げ込まれただけで、一緒に行動する二人とは別世界の人間です。
二人の傷自慢を聞きながら自分の盲腸跡を見るシーンは良いですね。
そしてラストに一度だけ見せた勇気でサメを退治する。
そしてどうやら海嫌いではなくなったよう。ストーリーがシンプルにまとまっていて好評価です。
ベスト・ワースト・ムービー
駄作中の駄作という烙印を押されたホラー映画、「トロル2」(1990)。しかしじわじわとカルト的な人気がわき上がり、キャストたちの耳にも入るようになる・・・。
この映画は「トロル2」の奇妙な人気のドキュメンタリー映画です。この映画で新鮮だと感じたのは出てくる人たちが本当に普通の人だと言う事です。大抵のドキュメンタリーは、成功を成し遂げた人か社会問題によって不幸となった人がテーマです。しかしこの映画に出てくるのはトロル2にたまたま出演した人たちで、俳優志望の人もいれば歯科医の人もいます。そんな彼らの人生で起きたちょっとしたサプライズを描いています。このドキュメンタリーの監督自身もトロル2の出演者という事で、全体的にあたたかなムードに包まれた作品です。